場面から読む
身元保証人がいない高齢者は、どうなる? 場面ごとの全体図

まず結論
- 1止まるのは書類と引き取り
- 2国は入院拒否を認めていない
- 3役割ごとに先に決めておく
身元保証人がいないと、入院や施設入居の書類、賃貸の契約、亡くなったあとの引き取りや手続きで、話が止まりやすくなります。ただ、国は病院が保証人がいないことだけを理由に入院を拒否することは医師法に抵触すると示しており、医療行為の同意も本来はご本人がするものと整理しています。場面ごとに「誰が何を担うか」を元気なうちに決めておくと、多くの場面で手続きを進めやすくなります。
場面ごとの全体図
| 場面 | 止まりやすいこと | 国の考え方・使えるしくみ |
|---|---|---|
| 入院 | 入院申込書の保証人欄、入院費の支払い、緊急連絡先 | 保証人がいないことのみを理由に入院を拒否するのは医師法に抵触(2018年4月の通知) |
| 手術・治療 | 同意書へのサインを家族に求められる | 医療行為の同意は本人の一身専属性がきわめて強く、保証人などの第三者に同意の権限はないと考えられる(2019年の研究班ガイドライン) |
| 施設入居 | 入居契約の保証人・身元引受人。介護施設の95.9%が本人以外の署名を求めていた(2017年度の国の調査) | 介護保険施設は、保証人がいないことは拒否の正当な理由に当たらない(2018年8月の厚労省の通知)。有料老人ホームなどは契約しだい |
| 賃貸 | 連帯保証人、家賃保証会社の審査、亡くなったあとの残置物 | 2025年10月施行の改正住宅セーフティネット法で、居住サポート住宅や、居住支援法人による残置物処理などのしくみができた |
| 亡くなったあと | 遺体・遺品の引き取り、死亡届、葬儀、部屋の片付け | 火葬を行う人がいないときは、亡くなった場所の市町村長が行う(墓地、埋葬等に関する法律 第9条) |
国の考え方が示されていても、実際の扱いは病院・施設・大家さんごとに違い、手続きに時間がかかることがあります。
病院が保証人に求めている6つの役割
- 緊急の連絡先
- 入院計画書に関すること(説明を受ける)
- 入院中に必要な物品の準備
- 入院費などの支払い
- 退院の支援(退院先探しなど)
- 亡くなったときの遺体・遺品の引き取り、葬儀など
これは厚生労働省の研究班が2019年にまとめたガイドラインの整理です。「保証人がいない」ときも、この6つを一つずつ誰が担うかを考えると、手続きを進める道が見えやすくなります。

いちばん困りやすいのは「急なとき」
ひとり暮らしの方が急に倒れて救急で運ばれると、病院は連絡する先がわからず、ご本人の希望も確かめられないまま話が進むことがあります。保証人がいないことそのものより、連絡先と希望がどこにも残っていないことが、困りごとを大きくします。
自治体によっては、緊急連絡先やかかりつけ医、葬儀の希望などを登録できる事業(終活情報の登録)を行っているところもあります。
元気なうちにできる備え
- 1連絡先を残す緊急連絡先とかかりつけ医を書いたメモやカードを、財布や冷蔵庫に置く
- 2希望を書く受けたい医療・受けたくない医療、葬儀や納骨の希望を書いておく
- 3地域の窓口に伝える地域包括支援センターに、身寄りがないことを伝えておく
- 4役割を任せる先を決める保証人・連絡先・支払いの立替・亡くなったあとの手続きを、身元保証サービスや自治体の事業などに任せる
- 5お金の管理を考える判断する力が弱くなったときに備えて、任意後見などを検討する
まとめて任せる方法
場面ごとに別々の相手を探すのは大変です。皇寿終活保証協会では、入院・施設入居の身元保証人、緊急連絡先、費用の立替(最大2か月分)に加え、安心コースでは亡くなったあとの手続き・葬儀・納骨・お部屋の片付けまでお引き受けします。
ご相談の前にそろえておくと、話が早いもの
- かかりつけ医と飲んでいる薬のメモ
- 連絡してほしい人のメモ(いれば)
- 収入・預貯金のおおまかな状況
- お住まいの種類(持ち家・賃貸・施設)
分からない項目があっても大丈夫です。分かる範囲でお聞かせください。
皇寿にご相談いただくと
皇寿終活保証協会(運営:皇寿保証株式会社・大阪市北区)/一般社団法人 全国高齢者等終身サポート事業者協会 会員
本文で触れた公的な資料
- 厚生労働省 医政局医事課長通知(2018年4月27日 医政医発0427第2号) https://www.mhlw.go.jp/content/000516183.pdf
- 厚生労働省 研究班「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン」(2019年) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/miyorinonaihitohenotaiou.html
- 厚生労働省 老健局「市町村や地域包括支援センターにおける身元保証等高齢者サポート事業に関する相談への対応について」(2018年8月30日 老高発0830第1号・老振発0830第2号 課長通知)https://www.mhlw.go.jp/content/001262634.pdf https://www.mhlw.go.jp/content/001262634.pdf
- 内閣府「令和8年版高齢社会白書 トピックス4 住宅セーフティネット法等の一部を改正する法律の概要」https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2026/html/zenbun/s2_3_topics4.html
最終更新:2026年10月21日 / 編集:皇寿終活保証協会(運営:皇寿保証株式会社・大阪市北区)。制度の説明は一般的な内容です。細かい条件は変わることがあるため、最終的には病院・施設・市区町村・専門家(司法書士・弁護士・税理士など)にご確認ください(皇寿がおつなぎします)。
よくあるご質問
Q保証人がいないと、手術は受けられませんか?
国の研究班のガイドラインでは、医療行為の同意は本来ご本人がするもので、保証人などの第三者に同意の権限はないと考えられるとしています。ご本人の意思を確かめながら進める考え方が示されています。実際の進め方は病院にご確認ください。
Q身寄りがないまま亡くなったら、どうなりますか?
火葬を行う人がいないときは、亡くなった場所の市町村長が行うことが法律で決まっています。ただ、葬儀の形や納骨先などご本人の希望は反映されにくいため、希望がある方は生前に任せる先を決めておくことをおすすめします。
Qまだ元気ですが、今から準備したほうがいいですか?
急な入院は前触れなく起こります。連絡先のメモと、地域包括支援センターへの相談だけでも、今日からできる備えになります。
保証人の役目は、皇寿終活保証協会がお引き受けします。
入院・施設入居の身元保証、緊急連絡先、費用の立替から、亡くなったあとの手続きまで。入居先探しは皇寿の施設紹介と一緒に進められます。何から手をつければいいか分からない段階でも、そのままお電話ください。ご相談は無料です。
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