場面から読む
延命治療は望まない。その気持ち、どう残して伝える?

まず結論
- 1書くだけでなく話し合う
- 2信頼できる人を決める
- 3気持ちが変われば書き直す
延命治療の希望は、紙に書いて残す「リビングウィル(事前指示書)」と、医療・ケアのチームや身近な人と繰り返し話し合う「人生会議(ACP)」の両方で伝えるのが効果的です。国のガイドラインでは、話し合った内容を文書にして共有すること、自分の意思を推し量ってくれる信頼できる人(家族に限らず友人なども可)を前もって決めておくことが大切とされています。
リビングウィルと人生会議の違い
| リビングウィル(事前指示書) | 人生会議(ACP) | |
|---|---|---|
| かたち | 希望を書いた書面 | 繰り返し行う話し合い |
| 相手 | 自分で書く | 家族等・医師・看護師・ケアマネジャーなど |
| よいところ | 希望がはっきり残る | 状況に合わせて考えを共有できる |
| 気をつけること | 書いた時と状況が変わることがある | 話し合った内容を書き残しておく |
日本には、リビングウィルについて定めた法律や決まった書式はありません。書面は、医療・ケアのチームがご本人の意思を知るための大切な手がかりとして使われます。
国のガイドラインが示していること
- 繰り返し話し合う心身の状態に応じて意思は変わりうるので、日頃から繰り返し話し合う
- 信頼できる人を決める意思を伝えられなくなる前に、自分の意思を推し量ってくれる人を決めておく
- 家族に限らないひとり暮らしの方が増えたことから、信頼できる人は「家族等」(親しい友人など)とされた
- 文書にして共有する話し合った内容をその都度文書にし、医療・ケアのチームと共有する
厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018年3月改訂)は、病院だけでなく在宅や介護の現場でも使えるよう見直されました。主なポイントは次のとおりです。
書いておきたいこと
- 延命のための治療人工呼吸器・心臓マッサージ・胃ろうなどへの考え
- 大切にしたいこと痛みを和らげたい、できるだけ家で過ごしたい、など
- 最期を迎えたい場所自宅・病院・施設
- 話し合いに加わってほしい人名前と連絡先
- 日付と署名書き直したら、新しい日付を入れる

人生会議の進め方
- 1考える大切にしたいことや、してほしくないことを考える
- 2信頼できる人を決める家族がいなければ、友人や身近な支援者を考える
- 3話し合うかかりつけ医・ケアマネジャー・信頼できる人と話す
- 4書き残す話した内容を書き、関わる人と共有する
- 5見直す入院・病状の変化・施設入居のときに、もう一度話し合う
厚生労働省は11月30日を「人生会議の日」としています。毎年この日を見直しのきっかけにするのも一つの方法です。
身寄りのない方が気をつけたいこと
話し合いに加わる人や、書いたものの置き場所を知っている人がいないと、いざというときに希望が伝わりません。身元保証人は、原則としてご本人に代わって治療に同意する立場ではありませんが、ご本人の希望を病院に伝える役割を担うことはできます。
皇寿終活保証協会では、入院時の身元保証人として病院からの治療方針の話し合いに加わり、前もってお聞きしたご本人の希望をお伝えします。
ここに注意具体的な治療の選び方は、主治医とよく話し合って決めてください。
ご相談の前にそろえておくと、話が早いもの
- かかりつけ医の名前
- 持病とお薬(お薬手帳)
- 延命治療や最期の場所についての考えのメモ
- 話し合いに加わってほしい人の連絡先
分からない項目があっても大丈夫です。分かる範囲でお聞かせください。
皇寿にご相談いただくと
皇寿終活保証協会(運営:皇寿保証株式会社・大阪市北区)/一般社団法人 全国高齢者等終身サポート事業者協会 会員
本文で触れた公的な資料
- 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018年3月改訂) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000197665.html
- 「人生会議」してみませんか(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html
- 厚生労働省 研究班「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン」(2019年) https://www.mhlw.go.jp/content/000516181.pdf
最終更新:2026年10月21日 / 編集:皇寿終活保証協会(運営:皇寿保証株式会社・大阪市北区)。制度の説明は一般的な内容です。細かい条件は変わることがあるため、最終的には病院・施設・市区町村・専門家(司法書士・弁護士・税理士など)にご確認ください(皇寿がおつなぎします)。
よくあるご質問
Qリビングウィルを書けば、延命治療はされませんか?
書面は大切な手がかりになりますが、その時の病状や状況によって、医療・ケアのチームが話し合って方針を決めます。だからこそ、書くだけでなく日頃から話し合っておくことが大切です。
Q家族がいなくても、人生会議はできますか?
できます。国のガイドラインでは、信頼できる人は家族に限らず親しい友人なども含むとされています。かかりつけ医やケアマネジャーと話し合うことから始められます。
Q一度書いたら、変えられませんか?
いつでも書き直せます。気持ちが変わったら、新しい日付で書き直し、関わる人に伝え直してください。
保証人の役目は、皇寿終活保証協会がお引き受けします。
入院・施設入居の身元保証、緊急連絡先、費用の立替から、亡くなったあとの手続きまで。入居先探しは皇寿の施設紹介と一緒に進められます。何から手をつければいいか分からない段階でも、そのままお電話ください。ご相談は無料です。
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